犬に限らず、動物に好かれるにあたってまずいえることは「物静かな人」であること。動物は、突発的な動きをする人を警戒します。
次に、犬と目線を合わせるようにしてしゃがむこと。そして、手のひらをじゃんけんの「グー」の状態にして、犬のあご下あたりにゆっくり差し出します。犬が心を開けば、そこでクンクンと嗅いだり、舐めたりします。そうしたら、手を開いてあごを撫ぜます。これがコミュニケーションの第一歩です。あまり犬に慣れていない人は、つい頭を撫ぜてしまいがちですが、これは犬は嫌がり、時には噛もうと威嚇したりします。あごから耳の下あたりを撫ぜてあげることがいちばんです。
また、「よしよし」「いいコだね」「カワイイ」「おりこう」といった言葉を、犬の目を見ながら喋ることも、思いのほか効果的です。犬は飼い主さんとの暮らしの中で、これらの言葉を覚えているケースが多くあります。飼い主さんからこういった言葉をかけられるときは、かまってもらえて嬉しい時です。その刷り込みがあるため、心を開く可能性が高くなります。