裁判中の撮影をしてはならない意外な理由

日本でも戦後間もない頃まで、裁判中の様子を撮影することはまったく問題がなく、現在も当時の報道機関が撮影した写真が現存しています。

ただ昭和20年代のカメラの性能では、室内の写真を撮るのに大掛かりな照明器具を持ち込まないと明るく綺麗に撮れなかったので、それが裁判の邪魔になっていたそうです

ある裁判中、そんな照明器具の電球が割れて、裁判官が怪我をしてしまうという事件がおきてしまい、それを受けて昭和24年、裁判中の撮影が許可制となり、申請すれば「あたまどり」こそ許可されるものの、事実上の禁止となって現在に至ります。

被告や証人のプライバシーの問題とかではなかったというわけです。